今までの経験で申し上げると、このクレンリネスは店舗運営のレベルが垣間見える項目だと思います。
客単価が低いお店でも高いお店でも、美味しい商品、良いサービスがあっても、清潔感のない店舗では信頼感が低くなってしまいます。
もっと言うと「美味しいお店」≒「清潔なお店」という気がします。
腕の良いシェフや料理人のいらっしゃる店舗を拝見すると、その方々は、汚さないように清潔な状態を維持する、
常に合間を見て清掃するという習慣を持っています。
修業時代から先輩に徹底して教え込まれた価値観がそうさせているのかもしれません。
しかし、私たちは「そういう人だから出来ること」にしてはいけないと思います。
エリアごとの清掃用具を決める。
清掃用具の保管方法を決める。
エリアごとの清掃手順と清掃頻度を決める。
清掃用具は定期的に交換する。
そして最も大事なことは「きれいな状態」「清潔な状態」とはどんな状態なのかを決めて、全員が共有すること。
そして、それらを維持していくための仕組みにすることだと思います。
もう一つ大事なことだけれど出来ていないことが多いのが、機器のメンテナンスです。
エアコン、冷蔵庫、冷凍庫、調理機器、ダクト、床などの定期的な清掃とメンテナンスが全くされていない店舗を見かけます。
いざという時に故障する。場合によっては修理に時間を要する。必要な清掃やメンテナンスを怠り余計な出費につながる。なんとなく不衛生な店舗イメージになる。結局、お店にもお客様にも何一つ良いことはありません。
労働時間を削減したり生産性を上げようとして、これらの時間を惜しむよりは、どう効率的に計画的に実行し続けるかを考えましょう。
前述したその店舗の品質、サービスも含めて基準が明確で、やり続けていく、改善を重ねる店舗の習慣を創ることが大切だと思います。