多店舗化で起きる〈従業員間の距離〉

2つ目の壁(従業員間の距離)

1つ目の壁(オーナーと従業員の距離)と同様、多店舗化の過程で従業員の意識にも距離が生まれます。

多店舗化をしていく過程で、様々な職歴、経験と習得しているスキルに格差を持った人たちが、様々なタイミングで集まるからです。

やはり、オーナーの考え方や事業としての理念、価値観を共有していく仕組みと店舗コンセプトの明確化、店舗マネジメント業務の標準化が必要です。

店舗運営に係る軸が無いまま店舗を任せると、いつの間にかオーナーの意図しない商品やサービスが提供されているということも起きてしまいます。

そして、人事評価制度も重要です。あの人と自分の給料の差は何か?職位の差は何か?が出来るだけ明確になっていないと不満だけが生まれ、個々の成長につながりません。

もう一つ人事評価で大事なことは、会社としてどんな人間となってほしいか、どんな行動をしてほしいかを明確にしておくことです。

ポイントは雇用契約書には表現されていない企業文化や価値観です。

業績だけでなくスキルや行動を評価に加えるならば、それらを習得するための教育訓練の機会を提供することも必要です。

飲食店業は店舗間で従業員同士がコミュニケーションをとることが難しいのが現実です。

働く人にとって相談相手がいなかったり、刺激し合える仲間がいないことは不幸なこと。

メールがあります。いや、今はZoomという便利なものもあります。という人もいますが、忙しい店舗業務の合間を縫ってわざわざやることは長続きしません。

やはり定期的に顔を合わせる機会、例えば営業会議で互いの業績を知ったり、成功した要因のナレッジを共有したりすることが社員の成長と企業のノウハウの蓄積につながり、結果として効率よく成長していくことにつながるのではないかと思います。そうして仲間意識が出来れば個々に様々な手段で相談したり悩みを話したりするようになると思います。

次回は3つ目の壁(店舗内の距離)です。

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